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3月12日(木)、13日(金)にジェトロが開催した「米国ハイテクビジネス実践セミナー」に参加してきました。「鉄は熱いうちに打て」と思っていたのに、なかなか時間が取れず1週間が過ぎようとしている(汗)
ジェトロのサイトに講演の概要や、スピーカーのプロフィールなどが掲載されていたのですが、残念ながらセミナー終了と同時にサイトそのものが削除されてしまったようです。米国でビジネスをする上で必要となるノウハウや、具体的な成功事例などを交えたセッションが数多くあり、どの講演も非常に内容が濃く、参加費が2日間で8,000円というのはお得感満載ですね。
聴講したすべてのセッションについて感想を書きたいところではありますが、特に印象に残った「在米コンサルタントに学ぶ米国ITビジネス戦略」(スピーカー:外村仁氏)のセッションについて、自分で咀嚼したことを書き留めておこうと思います。
情報の持つ価値
インターネットの普及により情報の伝達スピードが飛躍的に向上し、それによって情報が持つ価値が低下してきている。Googleに代表されるWeb2.0系ベンチャーの台頭により、情報・知識が無料で手に入る環境が構築され、マスメディアが独占している情報に対価を求めるビジネスモデルは終焉を迎えようとしている。今後は、一般大衆から発信される暗黙知が新しい価値を創出していく傾向。
Just do it!
アイディアはアイディアに過ぎない。アイディアを形にしてこそ価値がある。とりあえずプロトタイプでも作ってみて市場の反応を見て、ダメだったら引っ込めるという潔さが必要。そしてまた新しいアイディアを形にする。これを繰り返していく中で、何か1つヒットするものが生まれればいい。とにかく手を動かして作ること!
何か新しいアイディアを思いついたときに、既に同じようなものが作られていないか徹底的に調査して、もし先人がいた場合にそこで諦めてしまうのは、日本人が陥りやすい典型的失敗例である。調査中毒は厳禁!「同じようなもの」でもそこに如何にして独自のスパイスを加えられるかが勝負所であり、仮説を立ててプロトタイプまで作って、仮説を検証しながら軌道修正していくプロセスが最も効率的である。すべてを完成させてから市場に投入するよりも、たとえバグがあっても、できるだけ早く市場に出して、ユーザーに評価してもらいながら製品を成長させていくというスタイルがシリコンバレーのスピード感についていくには必要不可欠である。
もちろんある程度の市場調査は必要であるが、誰か先にやっているかどうかをいちいち気にしているエンジニアはシリコンバレーにはいない。自分がいいと思ったものがあれば、とことん追求する精神が必要。また、米国は「言った者勝ちカルチャー」なので、何も発信しなければ何も考えていないものと見なされる。
シリコンバレーで大事な3つのこと
- ネットワーク
- ネットワーク
- ネットワーク
ベタですが、とにかく現地のコミュニティやネットワークが重要。
日本では特定数の人との深い関わり合いが重んじられるが、シリコンバレーでは広く浅く人との繋がり(Weak Tie)がものを言う。個々人が持つ情報・技術・能力が非常に特化されているので、「○○のことだったら××さん」という人と情報との関連付けをできるだけ多く収集して、自分のポートフォリオを作ることが大事。
知的創造ビジネス
シリコンバレーでは2006年から「IdeaとCreativityの中心」が唱われており、ソフト製造から知的創造へとビジネスがシフトしてきている。AppleがiPod/iTS/iPhoneなどを市場に投入したことにより、ユーザーに新しいライフスタイルを提案・創造するビジネスやイノベーションが、これからの牽引役を担っていくだろう。AmazonのKindleは読書のライフスタイルにイノベーションを、Eye-Fiは写真のライフスタイルにイノベーションをもたらした。
中心的エリアの変化
今までITベンチャーが拠点を置くエリアは、サンノゼ~パロアルトを中心にしてきたが、Twitterなど近年のWeb2.0系ベンチャーは、サンフランシスコ近辺を拠点とする傾向にある。ゲーム・クリエイティブ系はサンマテオ近辺に集中。
サンノゼよりもサンフランシスコの方が、ライフスタイルのトレンドや流行などを捉えやすく、また音楽・アートなど芸術的な才を持つ人材がより多く存在することに起因しているようだ。
「引き算」という発想
今までの製品にありがちなのが「機能のてんこ盛り=足し算の発想」。
ユーザーからの要望に応えるべく、新しい機能を次々と標準装備して製品をアップデートさせていく従来の手法では、最小限の機能だけを必要とするユーザーを惑わせてしまうことがある。ブログのウィジェットのような感覚で、必要に応じて機能をプラグインでき、価格もその組み合わせで決まる方が、ユーザーに選択の自由度を持たせられ、開発する側としてもオブジェクト指向的に製品を組み上げられる。
今後のトレンド
iPhoneの登場により、携帯電話の役割がポータブルPCへと変化してきている。日本のように携帯でメールもウェブもできるという感覚が、米国では定着していなかったため、スマートフォンが人々のライフスタイルを大きく変え始めている。日本の携帯電話と大きく異なる点は、開発の出発点が電話ではなくPCであること。モバイルでの今後の注目はやはりAndroid。
また、クラウドを使ったサービスも加速するだろう。あとはクリーンテク。Googleは最近PowerMeterというプロジェクトを立ち上げている。
シリコンバレー関連の情報源の紹介
- TechCrunch
言わずと知れたシリコンバレーのニュースサイト。 - Tech Mom from Silicon Valley
パラダイス鎖国の著者・海部美知さんのブログ。 - テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし
JTPAボードメンバー、渡辺千賀さんのブログ。 - 世界級ライフスタイルのつくり方
初めて知りました。早速RSSリーダーに登録。 - SVMF
- SVJEN
個人的には、TWiT – This Week in TechのPodcastなんかも通勤電車の中でよく聞いています。あとは、ウェブ進化論の著者である梅田望夫さんのブログとか。
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