Ruby on Rails Tutorialを見つけて、流し読みしているうちに「これなら本当に簡単にできそう!」な気がしたので、チュートリアルに沿って手を動かしてサンプルアプリを書きながら、RubyとRailsを習得しようと思い立った。
RailsどころかRuby自体まともに読んだことも書いたこともないが、年末の休みの間に手始めにChapter 1: From zero to deployを読みながらRailsの環境構築。チュートリアルに書かれていることを忠実に実行していくわけではないが、自分と同じようにゼロスタートでRailsを使ってみようという人の道標になればと。
PHPでZF使ってRESTful APIを書いたこともあるので、ルーティングとかMVCとかアーキテクチャ面はわかっているが、冒頭でも言ったようにRubyについては無知。まぁ文法的なものは習うより慣れろだな。
Railsの開発環境を構築するには、Git、Ruby、RubyGems、Railsとインストールしていくことになる。まずはGitだが、基本インストール済みかと。入ってなかったらyum
でインストールしよう。またコマンドライン上でGitのコミット履歴を閲覧するのに便利なtig
もついでにインストールしておこう。
$ sudo yum -y install git tig
RubyはOSのインストール時に入れたか、yum
で入れたか忘れたが、すでに1.8.7がインストール済みだった。
$ ruby -v ruby 1.8.7 (2011-06-30 patchlevel 352) [x86_64-linux]
チュートリアルでは1.9.2を使う前提なので、まずはRVM(Ruby Version Manager)をインストールしておく。
$ cd ~ $ git clone git://github.com/wayneeseguin/rvm.git .rvm $ cd .rvm $ ./install $ . scripts/rvm $ rvm -v rvm 1.10.1 by Wayne E. Seguin <wayneeseguin@gmail.com>, Michal Papis <mpapis@gmail.com> [https://rvm.beginrescueend.com/]
ちなみに~/.rvm
ディレクトリの下で、先ほどインストールしたtig
を実行すると、コミット履歴がリスト表示される。
リストのカーソルはvim
と同じようにj
、k
で上下に移動できる。Enterを押すと、画面下半分にコミットの詳細がdiff
形式で表示される。
q
で1つずつ戻って、最後はtig
コマンドから抜ける。Web上で見るより早くて便利。
さて、チュートリアルでは1.9.2を使う前提なので、rvm
経由で1.9.2をインストール。
$ rvm install 1.9.2 $ rvm --create use 1.9.2@rails3 $ ruby -v ruby 1.9.2p290 (2011-07-09 revision 32553) [x86_64-linux] $ gem -v 1.8.10
nvmでnode.jsをインストールするのと同じ感じ(rvmが本家)。
続いてRailsをインストールする。チュートリアルでは3.0.11とバージョン指定せよと。
$ gem install rails --version 3.0.11 ... Successfully installed activesupport-3.0.11 Successfully installed builder-2.1.2 Successfully installed i18n-0.5.0 Successfully installed activemodel-3.0.11 Successfully installed rack-1.2.5 Successfully installed rack-test-0.5.7 Successfully installed rack-mount-0.6.14 Successfully installed tzinfo-0.3.31 Successfully installed abstract-1.0.0 Successfully installed erubis-2.6.6 Successfully installed actionpack-3.0.11 Successfully installed arel-2.0.10 Successfully installed activerecord-3.0.11 Successfully installed activeresource-3.0.11 Successfully installed mime-types-1.17.2 Successfully installed polyglot-0.3.3 Successfully installed treetop-1.4.10 Successfully installed mail-2.2.19 Successfully installed actionmailer-3.0.11 Successfully installed rake-0.9.2.2 Successfully installed thor-0.14.6 Successfully installed json-1.6.4 Successfully installed rdoc-3.12 Successfully installed railties-3.0.11 Successfully installed rails-3.0.11 25 gems installed ... $ rails -v Rails 3.0.11
Railsが依存しているパッケージもぞろぞろインストールされたのがわかる。
最後に~/.bashrc
を編集してシェル環境で、RVM、Ruby、Railsを使えるようにしておこう。
~/.bashrc
の最後の行にある
[[ -s &amp;quot;$HOME/.rvm/scripts/rvm&amp;quot; ]] &amp;amp;&amp;amp; source &amp;quot;$HOME/.rvm/scripts/rvm&amp;quot; # Load RVM into a shell session *as a function*
というスクリプトは、RVMのインストール時に追加されたものだが、この行を削除して代わりに
if [ &amp;quot;$TERM&amp;quot; = &amp;quot;xterm&amp;quot; ]; then # Enable rvm (Ruby Version Manager) if [ -s ~/.rvm/scripts/rvm ]; then . ~/.rvm/scripts/rvm rvm use 1.9.2@rails3 &amp;gt; /dev/null fi fi
と書いておく。
これでRailsでの開発環境は整った。